やっぱり380円。
『岩波 新・哲学講義3 知のパラドックス』、岩波書店、1998年
泣く子も黙る岩波の「哲学講座」シリーズだけど、
この「新・哲学講義」シリーズは、割とくだけた感じで書かれている。
学生時代、このシリーズの中の、今日ちょうどピンポイントで1冊だけ売られていたこの3巻だけ読みたくて、図書館で借りた覚えがある。
その理由は、須藤訓任先生の論文、
「屋根から瓦が…… 必然・意志・偶然」が収録されていたから。
当時、須藤先生はまだ大谷大学の助教授(この肩書も懐かしい)で、
京大では総合人間学部の講義を週に1コマだけ非常勤講師として担当されていた。
論文は片っ端からコピーして貪り読んだものだった。
この論文もその頃読んだ論文で、
「必然・意志・偶然」を、
それぞれ「スピノザ・ニーチェ・九鬼周造」の思想と関連して論じたもの。
懐かしいなあ、この本。
最近になって、須藤先生があちこちで書かれた論文がまとめられたのがこの本。
ニーチェの歴史思想、須藤 訓任、2012年
ただし、この論文集には「屋根から瓦が…」は収録されていない。
それにしても……この本、高い!
これはポンと買える本じゃないなあ。
そして衝動買いはまだまだ続く。
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