2012年8月12日日曜日

2012_0806_堺筋本町ブックハンティング。(2)

そして、次に手が伸びたのがこれ。
やっぱり380円。

『岩波 新・哲学講義3 知のパラドックス』、岩波書店、1998年


泣く子も黙る岩波の「哲学講座」シリーズだけど、
この「新・哲学講義」シリーズは、割とくだけた感じで書かれている。

学生時代、このシリーズの中の、今日ちょうどピンポイントで1冊だけ売られていたこの3巻だけ読みたくて、図書館で借りた覚えがある。

その理由は、須藤訓任先生の論文、
「屋根から瓦が…… 必然・意志・偶然」が収録されていたから。
当時、須藤先生はまだ大谷大学の助教授(この肩書も懐かしい)で、
京大では総合人間学部の講義を週に1コマだけ非常勤講師として担当されていた。

論文は片っ端からコピーして貪り読んだものだった。
この論文もその頃読んだ論文で、
「必然・意志・偶然」を、
それぞれ「スピノザ・ニーチェ・九鬼周造」の思想と関連して論じたもの。
懐かしいなあ、この本。

最近になって、須藤先生があちこちで書かれた論文がまとめられたのがこの本。


ニーチェの歴史思想、須藤 訓任、2012年 



ただし、この論文集には「屋根から瓦が…」は収録されていない。
それにしても……この本、高い!
これはポンと買える本じゃないなあ。

そして衝動買いはまだまだ続く。




0 件のコメント:

コメントを投稿